2023年03月07日公開
今季の「東京湾・シーバス」は1ヵ月程遅れて今が丁度ベスト・シーズン!釣れるシーバスは全般に型が良く、舐めてかかると火傷するぜ(笑)。2月下旬、絶好調のルアー・シーバスを狙って神奈川県・横浜本牧港『長崎屋』に出掛けた。
事前予約&当日朝、船宿で受け付け後に港へ移動
『長崎屋』の乗合船は、コロナ対策で乗船人数を制限しており、予約制となっている。出船の可否は前日17時以降にHP(記事末参照)の「釣果情報」に掲載される。前日、「明日は出船します。晴れてナギ予報です!」とあった。「よっしゃ!」と気合いを入れた。受け付けは記事末住所の船宿店舗で6時から7時30分に済ませる。その後、本牧港に移動して駐車場(1台500円、受け付けで支払い)に車を停め、シーバス船の「第十長崎丸」に乗り込み、好きな釣り座に荷物を置いた。この日は総勢12人、大型船なので船内は広々していた。
ジグは80gメイン、ベイトタックルでOK
船上で前回取材時にお世話になったメタルジグ・デザイナー(アンチョビット)の若林さんと嬉しい再会。今回も色々教えて頂いた。タックルについて長崎功船長に尋ねると、「ストラクチャー(障害物や構造物)周りや魚探の反応で、ジグを底から巻き上げる縦の釣りなのでベイトタックルでOKです。ジグは80gメインに60gを使うことも。魚からハリを外す時は、危ないので必ずプライヤーを使ってください」との事(勿論、ハリはバーブレス)。
8時過ぎに出船、先ずは羽田沖で「水深20m、反応は底から5、6mに出ています。下から5、6m巻いてフォールを繰り返し、違和感で合わせてください」との船長アナウンスでスタート。
羽田沖にベイトの群れ!フッコ級が高活性!
羽田沖は下げ潮が効いて流れが結構速かった。道糸は斜めになるが、どの位の角度の時にバイトしやすいかがあるようで、その角度を把握した人にまず連続ヒット!セイゴ級はほとんど釣れず、ほぼ50cm前後のフッコ級だ。魚体には傷一つなくとても綺麗で、「新しく入って来た群れなんでしょうね」と若林さん。ベイトを追っていてシーバスは高活性!釣れたシーバスが吐き出したベイトを見ると、ちょうど60~80gのジグがマッチ・ザ・ベイト。初挑戦の貸し竿の釣り人も、苦労しながらも良型の“人生初シーバス”をゲット!幸先良いスタートとなった。
60cm前後のスズキ級が入れ喰いタイム!
潮の流れが緩くなり魚の喰いが落ちた。船長は羽田沖を離れ、新たな釣り場を求めて移動開始。東京湾の潮流は主に潮汐によって起こるので、潮止まりの時間帯はどこに行っても潮の流れがなくヒットに持ち込めない。『海ほたる』や『東京湾アクアライン』の橋脚周りなど、手堅いと思われたポイントもこの時間帯だけはお手上げだ。そんな中、船長は船を南に走らせた。この選択が大当たり!大型タンカー周りで、「水深25m、下から5mまで反応」というアナウンスで開始。ここでのアベレージサイズは60cm前後!型がグンッと良くなり、引きも強烈だ。ダブルヒット連発!70cm級も姿を見せ、素晴らしい魚と出会えた。
【動画】長崎屋・神奈川県横浜本牧・シーバス
出た!大型シーバス72cm!!
終盤は私もシーバス・ジギングを堪能。底からの巻きで誘い上げてからのフォールで喰わせるイメージで連発もあった。すると、若林さんに呼ばれた。大きいのが釣れたと言う。行ってみるとなんと72cm!お腹パンパンのこの日一番の大物だ。大型狙いに定番の赤金のジグで底から3m位までを誘い倒して、「狙い通り釣れました」との事。「第十長崎丸」は14時過ぎに少し早上がり。30~72cmを12~64匹(平均25匹、トップは若林さん)の爆釣だった。
船長に今後について聞いてみると、「今シーズンは遅れて本格化して、今が一番良い季節になっています。とは言え、例年だと4月上旬か中旬までが釣り期なので、早めの釣行がお勧めです。シーバスはイワシを追って活性が高く、大きいのでトルクがある。満足感がハンパないです」。東京湾シーバス、今がチャンスだ!是非チャレンジして頂きたい。
この記事を書いたライター
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。