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秦拓馬、サムライ姿でピンクの怪物といざ勝負!『俺達。チャンネル』動画撮影同行記事!怪物の正体は?

2023年05月08日公開

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俺達。こと秦拓馬氏によるYouTubeチャンネル『秦拓馬☆俺達。チャンネル』の人気コンテンツ「のべ竿侍」。九州は大分県での「ピンク色の怪魚」と称するターゲットを追った。そのロケに、なぜかタイミング良く同行できた記者が、ロケの様子をレポートします!(※動画のネタバレを含みます)

『のべ竿侍』撮影に同行!

本当はドストレートに、今回のターゲット「ピンク色の怪魚」なる魚の釣り方について記事にしようかと思ったんですが、秦さんの着物姿よ!!となるのは目に見えているので、これは触れないわけにはいきません。
のべ竿侍とは、侍スタイルの秦さんがのべ竿でいろんな魚種を釣りまくる動画シリーズ(そのまんま!)。当然ですが、リールを使わないのべ竿なので、ルアーではなく餌釣りになります。動画ではこれまでのべ竿で様々な釣魚を斬って(釣って)きましたが、今回は、ざっくり別の九州ロケからの流れで、大分県でコブダイを釣るのが目的になりました。
ここネタバレです。「ピンクの怪魚」とは、コブダイのこと。
その姿を見れば文字通り一目瞭然ですが、コブダイは名前の通り頭部に大きなコブがある魚(コブがあるのはオス)で、体が大きくなるほどコブも大きくなります。コブが大きい方がメスにモテたりするんでしょうね、自然界の摂理として、きっと。いや、そんなことよりなぜ侍スタイルかですよ!
すみませんが、それはもう秦さんにしか分かりません。のべ竿=和竿=ジャパニーズフィッシングスタイルですからね。ザッツ・サムライアングラー!!

コブダイについて

コブダイは別名カンダイとも呼ばれていて、寒(カン)、つまり寒い季節が旬。ファニーな姿に反して食べるととても美味らしいです。餌は牡蠣やサザエなどの貝類で、強い歯と顎で殻をバリバリと砕いて食べますが、基本は雑食。ロケを案内してくれた動画カメラマンにして大分スーパーロコアングラーのきょしょー(現・巨匠)氏によると、現地の貝が最強とのこと。現地というのは釣り場のことで、堤防などの壁に張り付いた貝が良く釣れる。つまり現地調達でも釣りはできますが、漁港によっては貝の採集は禁止されている場所もあるので注意してください。
今回は現地調達でも釣り具屋でもなく、スーパーマーケットに立ち寄り、鮮魚コーナーでキビナゴ、アジ、ムール貝、アカエビなどを買いました。もちろん食用ですので、ちょっと贅沢ですね。
釣り場としては、足場の良い漁港。あらゆる釣りのセオリー通り、潮通しの良い場所にあればベストで、潮に乗って漁港内に入り込んで餌を食べ、再び潮に乗って出ていくということ。水質がクリアであればサイトフィッシングも可能で、今回実釣した漁港はまさにそんな場所でした。
そうなると、チャンスタイムは上げ潮から潮止まりを経ての下げ潮までの数時間程度。潮見表でチェックするのが吉、いやマスト。そして回遊してくる魚なので、ラン&ガンよりも粘りの釣りになり、通り道となる突端に陣取ります。
ちなみにコブダイは、ほぼ全国で釣れる魚で時期も通年可能ですが、前述したカンダイの名前の通り、食べて美味しいのは冬だそうです。

 

コブダイ釣りのタックルとコツ

ロッドはシマノ最強のべ竿と名高いボーダレスリミテッドP700-T。ラインはナイロン8号を竿尻までに、フエフキダイ用のタマン針というシンプルな仕掛け。そこに餌を付けますが、それとは別に魚を集めるために餌を撒きます。買ってきた食材、いや餌をドバっと豪快に。魚が見えるので偏光グラスは必須。見えればモチベーションもグッと上がります。
餌を撒くと小魚が寄ってきてそれにつられてコブダイもという流れですが、基本は壁に張り付く貝を食べているので、キャストの必要はなく足元に落とすだけ。だからのべ竿でも勝負ができるというわけです。
「お! あれコブダイちゃう!?」。
開始早々、主役のコブダイがゆらりと足元に姿を見せます! コブがあるので分かりやすい! しかもでかい!
姿が見えればいわゆるサイトの釣りになりますが、ここで重要なのは餌の種類。この時はアムール貝への反応が良かったですが、それは場所やタイミングよっても変わってくるので、多くの種類の餌をできるだけ数を用意しておくこと。撒き餌をすればあっという間に餌はなくなってしまいますので。
で、この時は開始早々だったこともあり、アムール貝への反応がめっちゃ良いということが分かっただけで喰いつかず、コブダイはすっと姿を消してしまいました。

コブダイヒット!

姿が見えればサイトフィッシングですが、いなければ釣り糸を垂れるいわゆる防波堤の餌釣り、待ちの釣りになります。ただ、もちろんさきほど見かけたコブダイは漁港内にいるはずなので、誘い続ければ釣れる可能性は高いはず。
となると、誘うために撒く餌と針に付ける餌をどちらも食い付きが良かった餌、今回はムール貝にしたいところですが、持参した量は決まっている。どこでベストな餌を投入するかが攻略のカギになります。
「よっしゃ! コブダイきたきたきたー!」。
俺達。シャウトが響き渡り、のべ竿が弧を描きます。7m20㎝もあるので、リアルに弧だな~と変に感心していると、グイッっと抜き上げた先には!?
「ちょっとベイビーやけど!」。
コブも可愛らしいサイズでしたが、これがコブダイ!
ちなみにコブは想像以上に柔らかいそうで、きょしょーいわく、大きいコブはおっ〇いと同じ柔らかさだとか。
釣ってみたい人、増えましたでしょうか?

巨ブダイヒット! しかし!?

「こいつはブラインドでした。でもさっき見たやつはもっと大きかったから別のですね! そっちも釣らんと!」。
のべ竿侍の闘争心に火が付いた!
「あ~、でももうムールが残り少しや!」。
この釣り場、かなり奥まった場所にあり、近くのスーパーまでも往復で1時間超。潮やら残りの釣りができる時間やらを考えると買ってくることはできず。
ここはあまっている別の餌でチャンスをうかがいつつ、でかいのが見えたらムール貝というのが妥当な線か。思案しつつアタリを待っていると!
「なんかきた! キタキタキタキタ!」。
さきほどよりもさらに絞り込まれるボーダレスリミテッド!! 獲れるか!!
「でかいッ!!」。
のべ竿釣りの魅力を見せつつ、格闘すること数秒!
「まずいまずい! 穴に入られる! あ~~~!!」。
プチン!
「やられた……」。
当初きょしょーから要注意と指摘されていたファイト中の穴への逃走で、無念のラインブレイク!
で、この重要すぎる一連の流れは、きょしょーが一時離脱でなぜか記者が動画カメラを回していたため写真はなし!! すみません!! 詳しくは『俺達。チャンネル』動画にて!
ということで、ムール貝も尽きたその後は、残念ながらそのままタイムアーップ!
侍スタイルという少々変則的な釣行でしたが、釣り場所、釣り方もさほど難しくもなく、サイトも楽しめる。餌はちょっとだけ高く感じるかもしれませんが、まずはアジなどの餌を釣ってからというのももちろんあり! のべ竿でのコブダイ釣り、興味がある方はぜひお楽しみください!

『秦拓馬☆俺達。チャンネル』
https://www.youtube.com/channel/UC6IMGCz0Pjwt2icerqPIuZg

※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

ナカムラ・タカヒコ
10年間の某バス釣り雑誌編集部員生活を経て、フリーランスとなり15年超。淡水海水を問わず、取材経験を活かしたルアーフィッシング全般が対応ジャンルだが、自分で釣るよりも釣った人の話を聞くことで釣った気になるのが得意な根っからの編集者気質を持っている。自分で釣るならちびルアーが好き。
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