2023年05月16日公開
ゴールデンウィーク中も日毎に気温は上がり、いよいよ夏がやって来た!埼玉県・秩父荒川河原の気温は31℃に上昇、真夏日到来。これぞアユ釣り日和である。心なしかアユ達も夏を感じて活性が上がったように感じた。川の流れを覗くとアユ達の煌めきが…。これは“ゴールデンデイ”到来か!?今シーズン初の半袖シャツに袖を通し、さあ!張り切って行ってみよ~!
活性高き時間帯を見逃すべからず!
解禁日から泊まり込みで、連日朝から晩まで川に立って来た。もうすっかり川の住人である(笑)。そこで私なりに分かってきた事がある。よく釣れる“鉄板ポイント”はあるものの、日々アユの付き場は微妙に変化するし、ポイントによってはアユの掛かりやすい時間帯があるということだ。因みに荒川での“鉄板ポイント”と言えば、言わずと知れた「ブルーシート前」。そして、今年好調なのが「大岩下流の岩盤の掘れ込み」である。しかし、ここに入ることが出来たからといって皆が入れ掛かり!いうわけにはいかない。まず朝一の時間帯。混雑している荒川では、朝早く来て希望のポイントを抑えたいと言う人が多い。連日午前5時になれば人気ポイントは埋まってしまう。ところが、この朝イチの時間帯は「辛抱の時間」となることが多かった。やはりアユの活性が上がって来るのは10時過ぎで、この時間は朝一ポイントに入った人達が、あちらこちらに移動を始める時間帯と重なる。そのことから、この時間帯は意外に希望のポイントに入れる事が多かった。
そこでこの日の私達は、一日の釣り時間を他の釣り人達とずらして作戦を立てた。朝はゆっくり釣りを始め、誰よりも遅くまで釣りをする事にしたのだ。私達は日暮ギリギリまで釣りをしていて、最後の釣り人になることが多かった。この作戦がハマると、入れ掛かりもあって釣果が伸びることも多かった。この作戦が功を奏し、遂に私にも“ゴールデンデイズ”!が訪れた。
見落としがちな小場所でアユは掛かる!
混雑している荒川では、今シーズン右岸から左岸から竿が出て、川には竿のアーチが出来ていた。アユ釣り師あるあるだが、釣れないと皆1歩、2歩と前に出てしまう。この日は右岸側の釣り人の背中側がガラガラだ。川を歩き川を見れば、誰も手を付けていない右岸のヘチに、アユのキラキラ発見!早速皆とは逆を向いて釣り開始。すると幸先よくものの数分で3匹GET!
そして、川を見渡すと、“鉄板ポイント”の対岸に空きが出来た!早速そのポイントへ。先程釣ったばかりの元気なアユちゃんを出動させる。このアユは岩盤の掘れ込みには向かわず、真っ直ぐ右岸のヘチを上っていった。するとキラリーン!「キタキタ!」。左岸の釣り人からでは届かない右岸のヘチにアユが溜まっていたのだ。ここでも私は皆とは違う方向を向き、ひたすら上飛ばしで右岸ヘチを攻める。3連チャン、4連チャンとテンポ良く掛かる。しかし、掛かりどころが悪かったり、バラシなどがあると途端に無反応になってしまうこともある。だからとにかく丁寧に、なるべくミスをしないように気をつけた。
正午近くなると、釣り人達の中には竿をたたみ、ランチに向かう人もチラホラ。
対岸の“鉄板ポイント”が空いた。早速相方を呼んで向かい合わせで釣り開始。 さすが“鉄板ポイント”である。早速相方が掛ける!続いて私も今度は岩盤の掘れ込みでズッキューン!良いアタリで「来ました来ました!」。これまた良いテンポで交互に掛かる!
しかし、1時間もすれば、ランチから戻った釣り人でまた身動き取れぬ状態になる。そこであえて“鉄板ポイント”では粘らず一段上流へ。釣りをしながら見ていたら、アユのキラキラが時折見えていたのだ。
“鉄板ポイント”とまではいかないが、ポツリポツリと身動きできる状態で拾っていける。存分に楽しみ、いよいよ釣れるテンポも悪くなって来たので2時で一度休憩!この2時という時間でのランチというのにも作戦があったのだ。
ゴールデンタイムで入れ掛かり!
1時間ほどゆっくり休み、仲間とのランチ時間を楽しんだ。いよいよ私の狙っていた3時がやって来た。
釣りの準備をして今度は上流へ。相変わらず「ブルーシート前」は大混雑!ポツリポツリとアユを掛ける姿が見えた。しかし、私たちの狙いはこの“鉄板ポイント”から少しズレた上流、下流のポイントであった。“鉄板ポイント”ほど一日通して釣れるポイントではないが、時間帯により入れ掛かり、爆発的な釣果が上がる事がある。お目当てのポイントを見ると空きあり!アユのギラギラ発見!焦る心を落ち着かせて仕掛けをセットした。
「さあ!オトリよ、行け~!」。1時間ほど休ませたオトリは元気に流れへと入って行った。とても小さなポイントだが、目視しただけでもかなりのアユがいそうな感じだ。強い流れの脇に差し掛かった時、今日イチのガッツーン!ギラーン!「あ~気持ちいい~」。群れアユとは思えぬアタリだ。ここから怒涛の6連チャン!息をするのも忘れてしまう程夢中になった。(笑)
釣れたことも勿論だが、自分の読みが当たったことが嬉しかった。友人達も呼び、このパラダイスをみんなで分け合い、入れ掛かりを陽が暮れるまで存分に楽しんだ。
そして、今日も周りを見渡すと川で最後の1人に。やりきったり!一日の動きがバッチリとハマリ、遂に来た“ゴールデンデイ”!何日も川を見続け、川に立って来たご褒美かな?
場所ムラの激しい荒川ではあるが、決して“鉄板ポイント”ばかりが釣れるわけではない。小さいかもしれないがパラダイスポイントは身を潜めている。時間帯により、何でもなかったようなポイントが入れ掛かりポイントへと化ける!足を使い、目を凝らし、パラダイスポイントを見つけたその先には、入れ掛かりのゴールデンタイムが待っている!
施設等情報
施設等関連情報
漁期:4月29日6時~9月1日正午
日釣り券2,100円(現場3,000円)年券:1万1,000円
*簡易トイレ完備・河原大型駐車場完備
「アクセス」関越道花園インターからR140で秩父方面へ向かう。花園インターからオトリ店までは約1時間。