2023年05月17日公開
関東地方に新緑の季節が訪れる頃になるとマルイカ&ムギイカ釣りのシーズンだ。関東周辺では小型ケンサキイカをマルイカ、麦の収穫期に釣れるスルメイカの“新子”をムギイカと呼び親しんでいる。超絶テクニカルな釣りはコアなファンも多く、身は柔らかく旬の味覚としても人気が高い。LT(ライトタックル)マルイカ&ムギイカ釣りがスタートしたと聞き、神奈川県の小田原早川港『平安丸』を訪れた。
船宿へのアクセス&初期の道具立て
車でのアクセスは、小田原厚木道路「小田原西IC」から約5分、西湘バイパス「早川IC」から約3分。カーナビへのセットは「神奈川県小田原市早川1丁目21-6」。また電車の場合はJR東海道本線「早川駅」から徒歩4、5分とアクセスも抜群。
釣り座は、先着順に受付前のホワイトボードで記入する方式。受付を済ませ駐車札を受け取り、早川港へ向かった。まだスタートして間もないこともあり、マルイカ&ムギイカは久し振りという方が多かった。
また、タナが浅いといってもまだ60~80mはあるので電動リールも有効になる。魚探反応が広い場合は、ツノ数を増やすとタナを広く探れるので道具の扱いに慣れていればチャレンジしてみるのも良い。
江之浦沖のポイントからスタート
この日の乗船人数は片舷6人ずつ。6時5分頃、準備が出来たところで河岸払い。暫しポイントまで鋭気を養う。20分程度で江之浦沖のポイントに到着。船が潮に馴染んだ頃、「はい、どうぞ!」船長アナウンスでスタート。皆の仕掛けが勢いよく飛び出す。
最初のポイントは水深59m。着底後、底を切り誘い上げながらアタリをみる。電動巻き誘いで広い範囲を探ったり、大きくシャクってストンと落としゆっくり誘い上げるなど、各自思い思いの誘い方で攻めていく。何投かすると右舷で最初の1杯が上がった。その後もポツリポツリとだが顔を見る。
手釣りをされているベテランの方がいらっしゃった。手釣りの糸は太いためオモリは100号を使用。着底したらスルスルと10m位まで手繰って最初は広めのタナを探る。アタリが無ければ再度底まで落とし1m位引いて下げる動作を繰り返し、徐々にタナを上げるといった誘い方だそうだ。「手釣りは竿では分からないダイレクトなアタリが魅力」と話してくれた。小田原地域では手釣りをされる方も多いとのこと。
真鶴半島周辺がポイント
岩沖、三ツ石の南、湯河原沖まで真鶴周辺のポイントを探索。途中から竿を出させて貰い、直結マルイカスッテ5本の仕掛けでゼロテン、宙釣りなどタタキを入れた誘いで挑戦してみたが、あえなく撃沈だった。
この日トップの10杯を釣った方に仕掛けを聞いた。11cmのプラヅノと4cmのスッテをミックスしたショートブランコとのことだった。この日はブランコ仕掛けが有効だったようだ。
この日の状況と今後について小林義高船長に聞いてみた。「今日は、魚探反応はそれなりにあったんですが、乗りがイマイチで厳しい状況でした。ムギが主体でマルは交じる程度でしたね。釣り方のコツとしては、タタキを入れる誘いが良い時もありますね。これから夏に向けてがマルイカ・ムギイカの本格シーズンなのでチャレンジャーを募集中です」とのこと。
イカの釣果は、ムラがあるのは常なので今後に期待したいところだ。テクニカルで難しいイメージのマルイカ・ムギイカ釣り。『平安丸』は入門者には、うってつけの船宿だと思う。是非チャレンジしてみては如何だろうか。貴方が訪れた日が“Xデー”となるかも知れない。
今回利用した釣り船
住 所:神奈川県小田原市早川1-21-6
電 話:0465-22-0676 または 090−8598−1379
定休日:第2・3・4木曜日 釣果・施設情報 「平安丸」ホームページ
出船データ
料金:10,000円(氷付き)
出船:午前6時(30分前までに受付)
帰港:午後3時前後
レンタル:電動リールあり(1,000円)
この記事を書いたライター
マルイカ、ティップラン、ワカサギなどを中心に海水淡水を問わず釣りの帰りに温泉に立ち寄り、「釣り&温泉」をテーマに釣り歩く。