2023年06月20日公開
梅雨時のイサキは、釣り味はもちろん食味もピークを迎えることから「梅雨イサキ」と呼ばれる。さらに、勝山沖のアジも今が“旬”ど真ん中。そう、今回紹介するのはアジとイサキのグルメなリレー釣り。イサキの型が良いと評判の千葉県・内房、勝山港『利八丸』に乗船した。
午前4時集合、5時頃出船
勝山港へは館山自動車道・鋸南富山ICから10分程の距離。途中コンビニもあるので食料や飲み物を買うことも出来る。出船日の前日までに電話予約(記事末に番号)をして、当日は午前4時港集合、駐車場は「利八丸」が停泊する桟橋手前の護岸(写真参照)、釣り座は桟橋入口の受け付け場所に置かれた船形ボードから選んで磁石を取る。船長がやって来て船のエンジンを始動、間もなく受け付けが開始。乗船名簿記入や乗船料(アミコマセ、付け餌のオキアミ、氷付き)の支払い、オプションの付け餌(イカタン・赤と白)を購入して、「第八利八丸」に乗り込んだ。
道糸PE 2~3号、FLビシ80号で統一
全員が揃った所で早川武毅船長から釣り方のコツや注意点などのレクチャーがあった(重要!聞き逃しのないように)。「ビシはFL、オモリ80号に統一です。持っていない方はいますか?」。私は60号と勘違いして持って来なかった。他の方とともに挙手してテンビンとビシを借りた。「コマセカゴの下は全部閉め、上は2、3mm開ける。タナは上(海面)から取ります。『上から20m』と言ったら、道糸のマークを数えてコマセカゴを正確に20m沈めます。小さく鋭く竿をシャクってコマセを撒きリールを3回(約2m)巻く。このまま少しの間アタリを待って、アタリがなければもう1度シャクってリールを3回巻きアタリを待つ。イサキは高いタナで釣れると大型が多くなるので何度かこれを繰り返し高めのタナも狙う。下ろし直しはせず、回収&付け餌とコマセを点検して投入し直してください」。
朝一のアジ狙いは近場で中・大型が“好釣”!
「第八利八丸」は5時頃出船。勝山漁港の目の前にある風光明媚な浮島という小さな島の裏に回り込むと、「アジから狙って行きます」と船長。「では、始めてください。65mまで下ろして上へとシャクってください」の合図でスタート。深い場所では80mまで下ろした。「マダイ釣りのように竿を立てるコマセの撒き方はNGです。小幅にシャープにシャクッてください」。この釣り方に慣れて来ると、皆さん、いい調子に釣れ始めた。中アジ主体に20~35cmがポツリポツリと。しかし、潮がぶっ飛んでしまい、7時半頃にはイサキ釣りに切り替えた。
イサキは小さくても25cm前後!充実の型揃い!
イサキ釣り場に着くと潮はおとなしいようだ。「24mから上を釣ってください」というアナウンス。皆一斉に仕掛けを投入、道糸のマークを「1、2、3、4…」と数え、24mでピタリと止めて竿を小さく鋭くシャクりリールを3回巻いて暫しアタリを待つ。すると、竿先がクンクンッと曲がった!「アタリか!?」。次の瞬間、ギューンッと突っ込まれた。突然のことでビックリしたが、竿のしなりを利用して、ドラグを効かせて、いなしながらゆっくり巻き上げた、「やった!ダブルだ!」。25cm前後と30cm級のイサキだった。「この引き!たまらん!」。イサキ釣りは水深が浅いので釣りやすく、引きが強く面白い。
数も型も!白子も真子(卵)も!絶好調!
結果、23~35cmのアジを0~18匹、アジの竿頭は木更津市の森澤さん。25~33cmのイサキを8~36匹、イサキの竿頭は千葉市の稲生さん。「オキアミで釣れるイサキよりイカタン(白)で釣れるものの方が概して大きいようなので、基本3本バリ全てにイカタンを付け、自分だけ釣れない時はオキアミも付ける作戦にしてみました。大型中心に釣れて数も伸びました」と竿頭の稲生さん。この日釣れたイサキは平均27、28cmと良型揃い。早川武毅船長は、「良い日はもっと大きくて30cmオーバーが揃います。数も型も白子も真子(卵)も今絶好調!7月までは続くでしょう。初心者もチャンスなので、是非遊びに来てください」とのこと、今後もまだまだ楽しめそうだ。
今回利用した釣り船
出船データ
料金=1万1,500円(付け餌、コマセ、氷付)
集合=午前4時(港)
出船=5時頃
沖上がり=12時頃
レンタル=貸し竿(電動 1,500円)
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この記事を書いたライター
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。