オトリ屋さんに戻ると、続々と釣り人たちが戻って来ている。みなさん、今日の釣果を数えたり、スケールで大きさを測ったりと午前中同様、釣り談議に花を咲かせていた。厳しい条件下でもしっかり釣ってくる人はいるもので、数、型共に驚きの釣果を持ち帰ってくる人もいた。私たちも今日釣った鮎の写真を撮っていると、オトリ屋の店主が鮎を焼いてくれるというのだ。釣りたてを食べられるなんて、もちろん即答で「お願いします!」と伝えた。着替えていると鮎を焼く良い香りがしてきた。焼き場を覗きにいくと、美しく串打ちされた鮎たちが炭に炙られ何とも美味しそうな姿に!いざ、実食!良型の鮎は身がたっぷりでなおかつ締まっていた。そして甘い!程よく乗った脂も実に美味しい。臭みは一切なく、鮎の香りをしっかり残しながらも雑味無し。頭もカリカリに焼いてくれているので丸ごと食べられてしまう!これほど美味しい鮎には中々お目にかかれない!これは一度は食べる価値あり!全国各地の鮎を食べてきたが、〝美山鮎〟も自信を持っておすすめできる鮎である。楽しい釣りをして、自分で釣り上げた釣りたての鮎をいただく。至福の時である。今回数は出なかったものの、1尾1尾パワフルなファイトを楽しませてくれ、数にも勝る記憶に残る鮎との出会いとなった。京都南丹かやぶきの里には、清流美山川の水辺を彩る美しく、極上の味の鮎たちが待っていてくれた。