2024年02月12日公開
気持ちの良い青空が広がる四国。2024年早春、太平洋と宇和海2つの海に囲まれた愛媛県愛南町へ。多くの魅力的なフィールドを有し、変化に富んだ磯は西日本屈指の人気釣り場となっている。太公望を夢中にさせるフィッシングフィールドではどんな魚達に出会えるだろうか?
人気釣り場「中泊」は多くの釣り人で賑わっていた!
愛南町に入り半島へと車を走らすと見渡す限りブルーの美しい海が広がっていた。まさに南国の海である。穏やかな気候もあり釣り場は多くの釣り人で賑わっていた。「中泊」は足元から十分な水深があり、潮通しも良いことから、釣りの好ポイントとして人気の釣り場である。
さてさて釣り場チェック!まず驚くのは海の透明度である。本当に美しい。そして驚きの魚影!今日も魚だらけ~!釣り人達と会話を交わしながらポイントを見て周っているとイカ狙い、青物狙いの人が多いようだ。外海にはジグやルアーを投げる人の姿が多かった。そろそろ私も釣りを開始しようと思い車に戻っていると何やらゆらゆらと影が、目を凝らすとかなりの数のアオリイカの姿が!これはずっと見ていられる光景だ。何と夢のある釣り場だろうか!
私はアジングとエギングの用意を、相方は活き餌でスタート。今日は10年ほど前に四万十で出会った釣り友も参戦し楽しい釣りとなりそうだ!
ワームにカマス爆発!大ダイ、本ガツオも登場!
ここにも湧いてましたフグちゃん!エサ取りとも呼ばれる彼らを避けつつ2.0号のジグヘッドをチョイスし第1投。着水し少し沈めたところで早速HIT‼今年一発目きたよ~。アジか?いやこの引きには覚えがあるぞ~。そう、これはきっとカマス!ここにもいましたか~!バレぬように寄せてくると思った通り細長い魚体が見えてきた。良型のカマスきました~。幸先良し!ワームは早めのタダ巻きに反応が良いようだ。ここからなんと5連チャン!カマス祭りじゃ~、とばかりにドンドン釣れる!カマスは終始活性が高かった。
海面近くにいるアジはというと、反応することは無かったが相当数のアジの姿は目視できていた。このアジにスイッチが入ったら大漁間違いなしだ。夕まづめが狙い目であろう。暫くワームを投げ続けカマスと遊んでいると、カマスの群れに何やら大型の魚が突っ込んできた。あっという間に群れの先頭に。一気にカマスが散った。なんだ?なんだ?ドキドキが止まらん!足元近くまで追ってくるとその魚体ははっきりと目視できた。カンパチだ!
どこに潜んでいたのか海底からワームに反応し姿を現した。残念ながら距離が足りずにノーバイト!喰っていてもアジングの仕掛けでは取ることはできなかったであろう良型だった。慌ててロッドを変えルアーを投げてみる。何度か姿を見せてはくれたがあと少しというところで引き返してしまう。「くう~悔しい!」。
そうこうしていると外海で大物が上がった!なんと80cm程のマダイである!でかいぜ~!ジグでHIT!この釣り場のポテンシャルには驚かされるばかりである!続け様に本ガツオも上がった。夜中にはブリクラスの大物も出たと言うのだから魚影の濃さには感動すらしてしまう。しか~し、あれほど目視できていたアオリイカはまだ時合いではないのかエギを抱くことはなかった。
夕マヅメを狙いポイント移動!良型のアオリイカの姿が…
移動しながら様々なポイントに寄ってみたが、ポイントによって入ってくる魚ははっきり分かれている印象。アジだらけのポイントもあれば、そのすぐ隣のポイントではアジの姿が皆無という状況も多々あった。ここでは狙うターゲットによってポイントをしっかり選択していく必要がありそうだ。
そして、私達はイカ狙いに。今日一緒に釣行している友人は毎週の様にアオリイカを狙い、愛媛や高知のポイントを周っているイカ名人!実績のあるポイントに連れて行ってもらいエギと活き餌で狙う。ポイントを見て歩くと中泊とは比べ物にならない良型のアオリイカの姿がチラホラ。これはデカイ!期待が高まる!このポイントは良型のチヌの実績も高くチヌ釣りを楽しむ釣り人も多く見られた。近くには渡船もたくさんあり、明日に向けてコマセの用意をする人の姿も。海を見るとグレの姿も多く見られた。磯では大物が出ているようだ。
実績エギの「エギ王K(ムラムラチェリー)」を出動させ、シャクリ続ける。このポイントではこのエギの実績が高いらしい。ランガンでかなりの距離を歩いたが、エギを追ってくることはあっても、イカちゃん無念のUターン…。
友人に色々教えてもらいながらの釣行は勉強になる。陽が沈もうとしているとき、友人と相方に待望のイカパンチ!反応が出た。真っ暗になるまで粘ったがこの日は残念ながらキャッチならず。友人は「今日はイカも正月休みだったな~」と。イカには出会えなかったが、多くの魚達と出会えた素晴らしい釣り始めとなった。ここ愛南町にはまだまだ姿を見せぬ大物が多く潜んでいることだろう!
友人と見た愛南の海に沈み行く夕日は2024年の釣り時間を楽しみにさせてくれる美しい景色だった。