2024年03月01日公開
大きくて肉厚!脂乗り良く美味!の“寒ビラメ”が最盛期!茨城県・波崎沖には今年イワシの群れが居座り、それを狙うヒラメが多く集まっているという。私も好調続きの波崎港『仁徳丸』から出船し“寒ビラメ”釣りに挑戦した。
5時までに集合、5時30分出船、釣り場は航程20分の近場
首都圏から波崎港へは東関道(東関東自動車道)「潮来IC」下車、国道124号線経由が便利。港に5時までに集合(カーナビ情報は記事末の「仁徳丸ホームページ」の「アクセス」参照)し、まず受け付けを済ませる。ヒラメ船は『第七仁徳丸』。大型船なので船べりは高めだが、コンクリートのステップが設置されているので乗り降りは楽。ただ、滑らないように注意が必要だ。釣り座(先着順)には海水桶とイワシを掬うザルが用意されている。氷はミヨシ(船首)側デッキのクーラーボックスからとりあえずの必要量をいただいた(後から追加可)。釣り仕度を済ませ、5時30分に出船。キャビンのリクライニングシートでくつろぎながら釣り場に向かった。
オモリ80号の活きイワシの泳がせ釣り
タックルの詳細は仕掛け図参照。仕掛けやオモリが必要な時は船長から購入し、出船前に釣り仕度を整えておこう。掲載した仕掛け図はいわゆる“ノーマルタックル”のもの。“ライトタックル”については事前に直接お問い合わせを。オモリは今回80号を使ったが、潮の流れが速い日には100号や120号も使用する。餌の活きイワシは釣り場に到着してから配られる。配られたらハリに刺して(下の画像参照)釣り開始まで海水桶で泳がせておく。
「朝一番は気をつけろ!」の船長の言葉どおり3.8kgの大型ゲット!!
「はいどうぞ、水深8m。まず浅場を狙います。あまり根掛かりのないポイントです。たまに誘ってみてください」という三橋正幸船長の合図でスタート。
夜明け前のまだ薄暗い中で開始、しばらくすると水平線から眩い太陽が顔を出した。とたんに船中1匹目と2匹目は右舷胴の間(船中程)の2人の釣り人にヒット! すぐさま3匹目も右舷のミヨシ!この3匹目がいきなりの大型のヒラメだった!これがなんと3.8kg!肉厚の“大ビラメ”と呼ぶに相応しいド迫力の巨体だ。
釣り上げた世田谷区の工藤さんに話を聞くと、「以前、三橋船長に言われたことがあるんですよ。『朝一番は気をつけろ』って。波崎沖ではいきなり大きいのが来ることがあるから油断禁物!そんな意味だと思うんですが、今日はそれを実践できました!」と、とても嬉しそうだった。
潮の流れに連動してヒラメが活発に釣れ出した!
三橋船長に釣り方を聞くと、「船の仕掛けはステ糸が85cmです、これを使っているとして、オモリが底を引き摺るようではタナが低く、船の揺れで時たまトンッと底に着く位のタナがベストです。時たまスーッと竿を立ててから落とし込む、そんな誘いも効果的。ヒラメは大型ほど高いタナでも喰って来ます。逆に、タナが低いと居喰いになって、アタリが出にくく、バラシも多くなります」とのこと。
後半、トロリと潮が流れ始めると、船長の教え通り誘い上げた瞬間アタリが来た!そのまま喰い込みを待ち、大きく竿が曲がるのを待って、竿を立ててハリ掛かりさせた。「良い引きだ!」、私にも1kgオーバーのヒラメが釣れた!
イワシの群れ回遊でヒラメが濃い!3月一杯続きそう!!
終盤に狙った場所は利根川河口周辺の根の荒いポイント。流し替えるたびに誰かが釣り上げる好調振りだった。結果、0.5〜3.8kgのヒラメが0〜5匹で、40〜50cmのアイナメが交じった。トップは5匹釣り上げた2人の釣り人(東京都世田谷区の工藤さん、千葉県銚子市の加瀬さん)、次いで4匹が3人。残念ながら魚を見られなかった人が1人いた。この日は1〜2kg主体だったが、普段は2kg前後から上がもっと釣れるとのこと。数的にはリリースも含め船全体で40匹前後と申し分ない釣果だった。
三橋正幸船長に今後の推移について聞いてみた。「今年はイワシが多く、ヒラメは大型がまだまだ残っています。好調のまま禁漁となる3月一杯まで釣れそうです。美味しい“寒ビラメ”を釣って食べたい人も、“大ビラメ”を釣りたい人も、今年はチャンス!“今”ですよ!是非、遊びに来てください」と、自信に満ちたコメントを頂いた。
今回利用した釣り船
出船データ
料金=1万3,500円(活きイワシ&氷付き)
集合(港)=5時までに
出船=5時30分
レンタル=貸し竿あり
※詳細は問い合わせ
この記事を書いたライター
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。